よぉ〜し、在庫は貯めるだけ貯めて、一気に送ってしまえ〜!!
こんな【ちょっとした勘違い】にお答えします。
この記事の内容
- ヤマト便の料金は100〜120kgを境に一定の増額で安くならない
- せどり業界の「ヤマト便で個数を増やした方が安くなる」は嘘
- せどりでヤマト便の料金を徹底的に抑える送り方
この記事の信頼性
- せどり歴は4年ほど
- 週3稼働で月粗利100万ほどを稼いでます
- 雑誌に載った経験あり
ちょっと勘違いしている人が多いヤマト便の料金システムを解説します。
ヤマト便は「荷物を多く送れば安くなる」と言われていますが、本当にそうなのでしょうか。
結論から言って、荷物を増やしても100〜120kgという重量を境に運賃は一定の増加となっており、特別安くなるわけではありません。
最適な送り方と一緒にご紹介していきます。
ヤマト便の料金は100〜120kgを境に一定の増額で安くならない
ヤマト便の料金は100〜120kgを境に一定の増額になり、安くなりません。
それはこちらのヤマト便の料金表を見てもらえればわかります。
今回は【宮城県から神奈川県小田原市に荷物を送る場合】を例に挙げて説明します。
ヤマト便料金表(宮城県→神奈川県小田原市)
ヤマト便は個数ではなく、荷物全体の重量で料金が決まります。
つまり、
- 荷物の数が100個で、重さが180kgだった場合
- 荷物の数が10個で、重さが180kgだった場合
でも料金は【同じ】ということです。
ですから一番上の料金の基準は、荷物の「数」ではなく、「重量」となっています。
100〜120kgを境に料金は一定額の増加になる
こちらの表を見ると、100kgを境に送料は20kgごとに一定の割合(ここでは440円)で増えていっています。
つまり、荷物を増やせば増やすほど安くなっているわけではないのです。
正確にいうと、
重量換算で1個あたり20kg以下の荷物を送ると、一番最初にかかる【30kgで2,542円】という初期設定の価格が薄まっていく
ということになります。
これで「安くなっていく」と錯覚してしまうわけですね。
せどり業界の「ヤマト便で個数を増やした方が安くなる」は嘘
せどり業界で言われている、「ヤマト便で個数を増やした方が安くなる」は嘘である証拠をお見せします。
次の2パターンを比較して見てみましょう。
- 160サイズの荷物を10個送ったときの重量
- 120サイズの荷物を22個送った時の重量
160サイズの荷物を10個送ったときの重量
参考にするのはこちらのダンボールです。
160サイズのダンボールを10個送った時
- 160サイズ
- 三辺=0.63×0.43×0.43(m)
- 体積=63×43×43=116,487(㎤)
- ヤマト便重量=33k/個
- 10個送った時=総重量は330k
ヤマト便の重量計算方法
縦(m)×横(m)×高さ(m)×280=換算重量
この160サイズのダンボールになると、【33k】になります。
これを10個送るとなると総重量は330k、宮城県から神奈川県小田原市まで荷物を送ると、8,922円かかる計算です。
120サイズの荷物を22個送った時の重量
次に同じ【体積分】を120サイズで送った場合の料金を検証します。
ここで間違ってはいけないのが、体積を基準に計算するということです。
160サイズの荷物を10個送った時の体積の合計は、【1,164,870㎤】です。
つまり、120サイズで計算すると、22個分【1,212,750㎤】ということになります。
120サイズのダンボールを22個送った場合
- 120サイズ
- 三辺=0.45×0.35×0.35(m)
- 体積=45×35×35=55,125(㎤)
- ヤマト便重量=15k
- 22個送った時=330k
こちらも総重量は330kとなり、160サイズを10個送った時と同じ金額になります。
これらのことから、数を多くすればヤマト便の荷物は安くなるというのは嘘だということです。
せどりでヤマト便の料金を徹底的に抑える方法
せどりでヤマト便の料金を徹底的に抑える方法は次の通りです。
- ダンボールに隙間なく効率よく詰めること
これが唯一であり、必ず抑えておかないといけないポイントです。
ヤマト便の料金は【体積換算】です。
それはヤマト便の料金計算方法を見ればわかります。
ヤマト便の重量計算方法
縦(m)×横(m)×高さ(m)×280=換算重量
【縦×横×高さ】は体積を求める公式です。
つまり荷物の重量と思わせておきながら、実は荷物の体積に料金がかかっているのです。
荷物の容積全てにお金がかかっているわけですから、なるべく隙間なく梱包していくのが最善の方法なのです。
以上がヤマト便の料金システムの解説になります。
「数多く送った方が安くなる」というのは間違いだとわかったと思いますが、それでも最初の設定金額を薄めるためには300kくらいになる程度の荷物は欲しいところです。
例にもあった通り、120サイズで20個ほどになります。
これを目安に荷造りして発送すれば、ある程度経費を抑えられるでしょう。
よかったら参考にしてみてください。