こんにちは、ナカピラです^^
こんな質問をいただきましたので紹介します。
おはようございます( ᵕᴗᵕ )
利益率ってどの程度がベストなのでしょうか??
ジャンルにもよると思うのですが・・・
薄利多売で始めてそのままだと1~2年後の消費税が(;ᴗ;)あと、年間の売上が1,000万超えそうな場合はギリギリで抑えるべきなのかも気になります(こちらも課税事業者の件です)
— くま吉ʕ •ᴥ• ʔDVDせどらー(ひきこもり中) (@7YFmfEUHbFMhFWM) July 14, 2020
利益率ってどの程度がベストなのでしょうか?? ジャンルにもよると思うのですが・・・
薄利多売で始めてそのままだと1~2年後の消費税が(;ᴗ;)
あと、年間の売上が1,000万超えそうな場合はギリギリで抑えるべきなのかも気になります(こちらも課税事業者の件です)
まとめると質問は次の2つになりますね。
- 利益率の最適な目安が知りたい
- 消費税を納める額の目安を知りたい
今回はせどりの利益率について解説します。
この記事の内容
- せどりの利益率は粗利で20%以上が目安
- せどりの利益率を上げる方法
- 中古商品と行く店変えたら利益率が5%アップした話
この記事の信頼性
- せどり歴は4年ほど
- 週3稼働で月粗利100万ほど
- 2年前は粗利20%以下の薄利多売セラー
取り扱う商品の回転率(1日100個とか売れる商品であれば薄利でもOKな場合もある)にもよりますが、最低ラインの目安として”粗利20%”を考えておけばよいでしょう。
その理由と利益率を20%以上に上げる方法、実際にあった話と合わせて解説していきます。
せどりの利益率は粗利で20%以上が目安
粗利で20%以上というのは、売れた金額の20%が利益額として残るという意味です。
せどりすとに表示されるROI(投資利益率)と間違う人がいますので気をつけましょう。
- 投資利益率:粗利が仕入金額の何%に当たるかを表した数字
- 粗利率:粗利が売上額の何%に当たるかを表した数字
もしここに表示されるROIを目安に粗利20%以上を目指そうと思ったら、ROI40%以上(販売手数料15%の場合)が基準になりますので覚えておいてください。
売れても利益が残らないと意味がない
せどりでよくあるのが、
- 買って満足
- 売れて満足
- 「とりあえず見込み利益が出たんで満足^^」
- 「とりあえず薄利だけど売れたんで満足^^」
という素敵な勘違いですね。みなさんも心当たりありませんか?
最初はいいけど後になるとつらくなる
「初心者が経験を買うための薄利多売」という言葉をよく聞きます。
半分あってますが、半分は間違ってます。
理由は次の通り。
- あってる部分:せどりの醍醐味を知るという意味ではあり
- 間違ってる部分:薄利でもOKという勘違いと悪い癖がつく
最初は売れる嬉しさと少しでも利益が出た喜びに浸ってせどりにハマるという意味では良いでしょう。
しかし、それが当たり前になると後々苦労します。
利益出てるはずなのに預貯金が増えないのはなぜだろう?
この原因こそまさに、薄利多売をやっているからです。
経費や税金のことと考えると20%は必要ライン
そもそも粗利20%ですから、そこから経費と税金が引かれていくわけです。
電脳せどりなら経費がそこまでかかりませんので、まだ二桁の純利益を残すことができるかもしれませんが、自分の足で仕入れをする店舗せどりは20%の粗利だと経費と税金を引いたら何やってるかわからないような純利益しか残りません。
回転率がよく、1日100個ほど飛ぶように売れていく商品であれば薄利多売でもありといえばありです。(本音はなしですが)
たとえ1%の利益でも、年間10億円売れば1,000万円残る計算になりますからね。(これに所得税がかかります)
ただ、こうした回転の良い商品がいつまでも続く見込みはありません。
ですから日頃から利益率は常に上げるよう努力し、最低ラインでも20%は死守しておきたいところなのです。
粗利20%だとしたら、7%しか残らない計算です。
これだといくらなんでも寂しすぎますよね。
薄利商品を残すと終わる可能性がある
薄利商品でも回転良ければOKという話をしましたが、やはりリスクがあります。
薄利商品は赤字転落しやすい
原価と売価の利幅が少ないわけですから、価格競争に巻き込まれると一瞬で赤字転落してしまうのも怖いところです。
赤字転落してしまうと、そのまま赤字で売るか、価格が戻るまで待つかの2つしか選択がありません。
せどりではライバルが利益の出る商品を探していますので、オリジナル商品以外で薄利多売をやっていくのは危険です。
大量購入→停滞=終了
最初のうちにこれをやってしまうと、1発アウトになる可能性が高いです。
いわゆる縦積みというものですが、初心者のする薄利の縦積みは特に危険です。
資金があれば問題ないですが、ギャンブルかのように一か八かでこんなことをやっていると、何度かはしのげても長くせどりをやっていくことは無理でしょう。
ビジネスは生き残った者勝ち
ちょっと話は逸れますが、せどらー同士の関係に上も下もありません(不幸なことに売上でマウント取ってくる人は大勢いる)。
唯一、差をつけるのであれば”継続できた長さ”でしょう。
別に1年間に1億も2億も稼いだ人が偉いわけじゃありません。
ずっと長くコンスタントに成果を出し続ける人が素晴らしいんです。
もちろん、業績を右肩上がりにしていける方は天才だと私は思います。
ただ、2〜3年でいなくなっては意味がないんですよね。
自分の生活が守れたり、少しくらいのゆとりが持てるくらいを維持できれば最高です。
そうするためには、せどりから退場しないことが肝心要ですよね。
そういう意味でも薄利の商品を追って赤字のリスクを背負うより、利益率を可能な限り上げていった方が有効なのではと考えています。
せどりの利益率を上げる方法
せどり の利益率を上げる方法を紹介していきます。
仕入れ判断の基準を引き上げる
これまで薄利商品を仕入れていた人は、明確な基準を持って仕入れるようにしましょう。
仕入基準の例
- ROI30%以下の商品は仕入れない
- 想定売価の半額以下の商品しか仕入れない
- ROIが低い商品は1,000円以上の利幅がないと仕入れない
- 500円以下の利幅商品はランキング3桁以内しか仕入れない
取り扱うジャンルによって違うかもしれませんが、自分でこういった”明確な基準”を作っておくのはとても重要です。
慣れないうちはスマホのアプリなんかにメモっておくと良いでしょう。
利益率の高いジャンルを取り扱う
一概には言えませんが、新品よりも中古商品の方が利益率は高かったりします。
利益率の高いジャンル
- 中古全般
- 古本
- 展示品全般
- カー用品
- 電動工具
もちろんそれ以外のジャンルでも利幅の大きい商品はあります。
「比較的、利幅の取れる商品が多い」という認識で覚えてもらえればと思います。
ただ、どうしても自分の好きなジャンルというのがありますので、そこのジャンルを追求していくというのも間違いではありません。
そういう場合は、仕入れる場所(お店)を変えてみると改善されたりします。
仕入れる店を変える
普段行き慣れたお店ではなく、同じジャンルでも他の店舗で仕入れられないか探してみましょう。
ネットでも同じですね。
常に「ここがベストではない」と疑って探すことが大事です。
店舗せどりでいうと、実際に”当たり店舗”が存在します。
- いついっても取れる
- 値下げの仕方が半端じゃない
- 大量に売ってくれる(残っている)
といった特徴のある店舗です。
同じところから仕入れていると、やはり利益率は固定されてしまいます。
仕入先を変えることによって、新しいジャンルや商品にも出会えたりします。
これは私も経験したことですので、今まで稼げていたお店をいったん捨ててみて、新しい仕入れ先を開拓してみてはいかがでしょうか。
経費を下げる
経費を下げることでも利益率を上げることはできます。
これは見込利益とは違い、最終的な純利益に関係するところですが、結局のところ行き着くところは同じです。
経費を下げることで手元に残るお金は必ず増えます。
”意識”で変わる経費
- 送料
- スマホ代
- ネット代
- 接待交際費
- 外注費
送料はヤマト便の個数をなるべく多くすれば最初の基本料金を薄めれますのでお得です。
スマホ代やネット代も格安スマホに乗り換えたりすることで安くなりますよね。
接待交際費も使わない。
外注費は自分でやって削るのではなく、むしろ率先して使うことで自分の時間を確保し、その時間で稼ぐという意味です。
経費は削るばかりではなく、むしろ使ってさらに稼ぐという意識も持っておいた方がいいです。
”寝かせ”を活用する
これは初心者向けではありませんが、利益率を上げるという点では有効な手です。
せどりで取り扱う商品には、かならず廃盤になったらプレ値になる商品があります。
廃盤になったら高確率でプレる商品
- プリンター
- レゴ
- イワタニ製品全般
- ゲーム機本体
- CD-RやDVD-Rなどのメディア
基本、市場から商品なくなったらプレやすいんですが、中でも高い確率でプレる商品を選んでみました。
単価の低いメディアも、2000円で買って1万円とかになるのでチェックしてみると良いかなと思います。
こういうのが複数出てくると、利益率が桁外れによくなっていきます。
初心者のうちにはどれがどうなるかもさっぱりわからないかもしれませんが、時々過去に売った商品を改めてセラーセントラルで見返して今の相場を見てみるのも勉強になりますよ。
中古商品と行く店変えたら利益率が5%アップした話
ここからは実際に20%以下の利益率だったのが25%ほどまで上がった例を紹介ます。
利益率20%以下の時に行ってたお店
- ダイレックス
- ミスターマックス
- イオン
回収せどりがメインだった時期です。
売れることが嬉しくて、ひたすら薄利でも売れる商品を大量に回収できる店舗を回っていました。
この頃は利益率が18%ほど。
- 「100円利益が出ればいいや」
- 「赤字にならなければいいや」
こんな考えでひたすらチェーン店で利益商品を見つけてはそればかりを回収していました。
当然、貯金額はなかなか増えませんでしたね。
それより、クレジットカードの請求にいつもビビっていた記憶があります。
資金もありませんでしたからね。
利益率25%にするために行ったお店
- ドンキホーテ
- リサイクルショップ
- ホームセンターの展示品を狙う
このままじゃだめだ!と思って中古やり始めたのと同時に、これまでの仕入れ基準、販売スタイルを変えました。
- リサイクルショップに行ったり、展示品をリサーチするようになる
- 利幅は最低でも500円以上、またはROIで30%以上が基準
- ”最安即売り型”から”寝かせ値戻り待ち型”へ
正直、この頃が一番辛かったです。
理由は、これまで仕入れ対象と思っていた商品をみすみすスルーしなければならなかったからです。
確かにそれも一理あります。
しかし、その頃の私には十分な資金がなかったんです。
商品を仕入れると、その分手持ちの仕入れ枠が消えていきます。
薄利の商品は大量に残っていることが多いため、仕入れ金額もかさばります。
そうなると、「お!?」と思った商品でもお金がなくて仕入れることができなくなってしまいます。
これが今までの負の連鎖でしたので、効率よく利益になって返ってくる商品にだけ絞るように決めていました。
リハビリなような感覚ですが、最初から「経験を買う」つもりで薄利多売に慣れてしまったら、こういうところで苦労する場合もあります。
ただ、徐々にですが利益率は上がっていきました。
半年くらい経つと20%を超えるようになり、1年通してみたら25%ほどは粗利を残すことができました。
利益率30%を超えれるようになった寝かせと展示品
大きく利益率を伸ばせたのは、寝かせ商品と展示品仕入れの功績です。
寝かせ商品の効果は絶大
5,000円〜7,000円でヤマダ電機・ベスト電器・ドンキホーテから大量に仕入れ、およそ1年近く寝かせて15,000円〜24,000円の価格帯で販売しました。
いい時は1日に数台売れていきますので、これだけで2〜3万円の利益を稼ぎ出してくれます。
こういう商品が複数あると、粗利率は飛躍的に大きくなります。
展示品は1点限りですがライバル少なくてGood
こちらは展示品で8,800円で仕入れたのですが、なんと55,800円で売れていきました。
展示品はお店も処分したいので、癖のある店では「捨て値」で販売されます。
これが当たり店舗の特徴で、捨て値になる店をチェックしておけばいつかまた当たるわけです。
展示品はどこお店にもあります。
それらは時期がくればいつかはとんでもない値段にまで落ちます。
当たり店舗を自分のリストの中に入れたり、去年のレシートを見返したりすると良いでしょう。
こんな地道な努力をコツコツしていれば、いつの間にか利益率はグンッ!とよくなること間違いありません。
以上がせどりの利益率についての解説になります。
今すぐできる改善といえば、仕入れ基準と経費の見直しです。
できることからやっていきましょう^^