せどり

ヤフオクで古物商の定める本人確認は不可能です【原因は法律にある】

 

こんにちは、ナカピラです^^

先日、読者さんからこんな質問を頂きました。

 

はじめまして。

せどりとは少し違うかも知れませんが、

メルカリやヤフオクなどで安く出ている商品や少し難アリの商品を自分で補修したり修理して稼ぐというのに興味があります。

ただ、古物商を取っても、個人から中古の仕入れは身分確認が必要というのを知りました。

匿名取引が主流の中で身分確認は現実的に無理ですよね。

本やDVDなどの例外を除き、1万円未満なら身分確認は要らないそうですが、18歳未満から買取はできないので、年齢確認をしないといけないともあって...。

そもそもヤフオクとかは18歳以上じゃないと登録できないから18歳以上なのは分かっていても、古物商としての確認でないからダメという

理屈で。法律が時代遅れというか、現実的じゃないというか。

元が盗品対策の法律なので、やはり新品の方が安心ですよね。

ナカピラさんが新品せどりをするのはこういった理由でしょうか...?

もし宜しければ教えて頂きたいです。

 

質問の内容をまとめると次の通りです。

  • リペアせどりに興味あり
  • ただ古物商の本人確認が無理っぽい
  • 新品の方をやったほうがいいのか?

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事の内容

  1. ヤフオクで古物商の定める本人確認は不可能
  2. ヤフオクから仕入れをしているお店の現状
  3. 義務を遵守するならネット仕入れはパスで
  4. せどり初心者に新品せどりを勧める理由

 

この記事の信頼性

  • せどり歴:4年、月粗利:100万円ほど
  • リサイクルショップ店経営者のコメントあり
  • 雑誌に載った経験あり
  • せどりコミュニティ運営中→詳細はこちら

詳しいプロフィールはこちら

 

結論、法令を遵守するのであればヤフオクなどで個人から仕入れるのはやめておいたほうがいいでしょう。

 

理由は、本人確認を取るのが現実的に不可能だからです。

 

「だから新品せどりをしているのか?」という点に関しては、特にこの古物商の本人確認が理由だからと言うわけではありません。

 

せどり初心者さんに新品せどりを勧める理由は、「シンプルに稼げるから」です。

 

詳しく解説していきます🙇‍♂️

 

ヤフオクで古物商の定める本人確認は不可能

ヤフオクで古物商の定める本人確認は不可能

古物商の必要項目を埋めきれないから

古物商で定める本人確認に必要な項目

  1. 日付
  2. 区分
  3. 品目
  4. 特徴
  5. 数量
  6. 代価
  7. 確認方法
  8. 住所
  9. 氏名
  10. 年齢
  11. 職業

 

ヤフオクでは出品者の個人情報を公開していないので、住所・氏名・年齢・職業の欄を埋めることはできません。

 

ですから、通常の取引で本人確認することは不可能です。

 

出品者に尋ねても答える義務はないから

出品者に尋ねるという方法がありますが、これも出品者側に回答する義務がないため、現実的には無理があります。

 

仮に聞いたとしても、転売目的で仕入れようとしている落札者に教えるはずがありません。

 

相当なお人好しの方に当たらない限り、個人情報を聞き出すことは無理でしょう。

 

匿名取引を推奨しているから

サイトでの個人情報の管理や守秘は義務ですので、簡単に相手の情報を抜き取れるようなシステムにはなっていません。

 

ヤフオクも昔と違い、コメントのやり取りさえもしなくて取引できるシステムになっています。

 

そんな中で性別や職業まで聞き出さなければならないのは罰ゲームですね。

 

匿名取引推奨のこの時代に、古物商の法律自体が明らかにズレているとしか言いようがありません。

 

ヤフオクから仕入れをしているお店の現状

ヤフオクから仕入れをしているお店の現状

 

知り合いのリサイクルショップ店経営者からの話です。簡単に紹介しておきます。

  • リサイクルショップ経営20年ほど
  • 実店舗あり
  • 個人からの買取とネットからの買取をしている

 

簡単に言うと、私の従兄弟です。笑 ですので信頼性はあるかと思います。

 

可能な限り集めた情報を記録している

先ほど紹介した本人確認の項目はこのように埋めているそうです。

  • 日付:購入した日
  • 区分:買取
  • 品目:家電・おもちゃ・工具など
  • 特徴:商品名
  • 数量:そのまま
  • 代価:仕入た価格
  • 確認方法:ヤフオクなら取引ID
  • 住所:記入不可(送り状に住所が書いていたら記入)
  • 氏名:ハンドルネーム(わかれば本名)
  • 年齢:空欄(わかれば書く)
  • 職業:空欄(わかれば書く)

 

警察が来た時の対応について

まず前提として、リサイクルショップを地元で20年経営していることもあり、警察署の生活安全課の人とは顔見知りで良い関係ができています。

 

古物台帳を見せて「あとはヤフオクに聞いてくれ」

まず古物台帳を見せ、目的の商品の取引履歴を確認してもらいます。

 

ヤフオクだったら取引IDと簡単な情報しか載っていないのですが、「あとはヤフオクに聞いてくれ」といって返すそうです。

 

古物商の目的は流通経路の追跡を可能にすること

「古物台帳に記録していないなら罰則は当然だが、流通経路をしっかりと記録し、誰からどこで仕入れたかまでわかるようにしている時点で役目は果たしている」とのこと。

 

正確には古物商の本人確認要件は満たしていませんが、古物商の目的の解釈としては的を得ていますよね。

 

つまり、かなりグレーだけども理屈は通っているといった感じです。

 

ちなみに今まで罰則・罰金を支払ったことは1度もないようです。月に多い時で2回も警察の方が来るというのに…です。

 

古物商許可証の取得と三大義務は遵守すること

「だから最低限、わかる範囲のことだけ書いておけばいい」といっているわけではありません。

 

法律で本人確認の項目が定められている以上、しっかりとその内容を埋めるように努力しなければなりません。

 

古物商許可証はせどらー全員に取得義務あり

物販していて古物商許可証取ってないのは致命的です。

 

これは『新品専門』とか関係ありません。

 

店舗から仕入れた時点でその商品は法律上『古物』として扱われるからです。

 

ですから古物商許可証は、せどりをやっている人全員が取得する義務がある証書です。

 

防犯三大義務もきっちり遵守すること

  1. 取引相手の確認義務
  2. 不正品の申告義務
  3. 帳簿への記録義務

 

不製品の申告義務は、「これ盗品じゃないの?」と思ったら、すぐさま届け出ることです。

 

ただ実際に届け出ても、被害届が出てないと空振りになったりすることもあります。

 

帳簿への記録義務は先ほど紹介した通り、本人確認した内容などを決まった書式で記録しておく必要があります。

 

古物台帳の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。

【罰則あり】古物台帳の書き方と注意点【せどりで中古扱う人は注意】

 

義務を遵守するならネット仕入れはパスで

義務を遵守するならネット仕入れはパスで

リスクを負ってやるほどのメリットはない

結局、ここまでみて「めんどくさいな」と思ったらやる必要ないと思います。

 

警察との関係ができているならまだしも、いきなり来られて記録不備で罰金100万円とかシャレになりません。

 

手間をかけて仕入れるほどメリットはない

あと、義務の順守につとめて時間を浪費するのもメリットありません。

 

そこまでヤフオク仕入れが美味しいわけではありませんし、やり方は他にもたくさんあります。

 

仕入先はヤフオクだけではない

どうしても中古やりたいなら、リサイクルショップやネットの業者から仕入れるといいでしょう。

 

ヤフオクに出品している個人やフリマで仕入れる中古商品は安いが、別にそこだけが仕入れのスポットというわけではありません。

 

こだわる必要はなしです。

 

せどり初心者に新品せどりを勧める理由

せどり初心者に新品せどりを勧める理由

 

最後にいただいた質問について。

 

新品せどりはシンプルに稼げるから

1番の理由はこれです。

 

私は最初新品せどり、そして4年たった今でも新品せどりで他のジャンルに比べて得意というのもあります。

 

古物商のこととかは考えたことはないですね。ただ、取るのはもちろん推奨しています。当然中古も扱ったりしますしね。

古物商許可証を個人で申請する手順【書類は5つだけで1時間で完成】

 

仕入れから販売までの流れがスムーズ

新品せどりは商品検品が簡単ですのでスムーズです。

 

中古商品は写真とかクリーニングとかやらなければいけませんが、新品にはそれがほとんどありません。

 

せどり初心者さんにまず知ってもらいたいのが、「仕入れた商品が売れる事実と感動」です。

 

そこまでたどり着くのになるだけ手間はかけたくないので、新品を勧めているいるっていうのもあります。

 

以上が読者さんから頂いた質問への回答になります。

 

最後に、リペアせどりするならハードオフに行ってジャンク品探すのがおすすめですかね。

 

ぜひ挑戦してみてください。それではまた^^

-せどり

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