他のせどらーってなんでクレジットカードを何枚も持って使い分けてんだろ?
「月の前半と後半で使い分ける」って聞いたことあるけど、いったい何のこと?
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- クレジットカードを月の前半と後半で使い分けることで支払いを楽にする
- クレジットカードを店舗ごとに使い分けることでポイントや割引サービスを受けれる
- クレジットカードを使い分ける(複数持つ)ことのデメリット
この記事の信頼性
- せどり歴は4年ほど
- 週3稼働で月粗利100万ほどを稼ぐ
- 雑誌に載った経験あり
せどり初心者向けにクレジットカードを使い分ける理由を紹介します。
せどりを始めたばかりの方は、どうしても資金がそれほど多く準備できていないですよね。
効率よく殖やしていくには、ルールがあります。
資金を殖やしていくための基礎的なルール
- 仕入れたらなるべく早く売ること
- 支払いは可能な限り遅らせること
- 入金されたら可能な限り繰上げ返済に回すこと
【1.仕入れたらなるべく早く売ること】は簡単ですね。
自己発送する商品であれば、仕入れた直後に販売することができます。
問題は【2.支払いは可能な限り遅らせること】で、今回の記事ではこちらの内容を詳しく説明していきます。
【3.入金されたら可能な限り繰上げ返済に回すこと】をやることで、クレジットカード支払いで得られるポイントをしっかり獲得しながら仕入れを加速させることができます。
これについてもあとで簡単に説明していきます。
それではさっそく見ていきましょう。
クレジットカードを月の前半と後半で使い分けることで支払いを楽にする
「クレジットカードを月の前半と後半で使い分けると支払いが楽になる」ということを、具体例を出して紹介します。
- クレジットカード1枚で仕入れをした場合
- クレジットカード2枚を使い分けて仕入れをした場合
この2パターンを比較して見ていきましょう。
具体例で使うのはこちらのカードです。
- 楽天カード:月末締め/翌月27日支払い(引き落とし)
- リクルートカード:毎月15日締め/翌月10日支払い(引き落とし)
仮定として、【4月1日から1ヶ月間、毎日1万円づつ仕入れをした】とします。
【例1】クレジットカード1枚で仕入れをした場合
楽天カード1枚で仕入れをした場合を見ていきましょう。
楽天カード1枚で仕入れた場合
- 4月の仕入金額:30万円
- 5月27日:30万円支払う
1ヶ月に30万円仕入れたので、月末締めの楽天カードは翌月の27日に口座から30万円引き落とされます。
一気に支払いがくるイメージですね。
これを2枚のクレジットカード(締め日が違う)を使って仕入れをすると次のようになります。
【例2】クレジットカード2枚を使い分けて仕入れをした場合
2枚のクレジットカードを次のように使い分けて仕入れをしたとします。
クレジットカード2枚を使い分けて仕入れをした場合
- 4月1日〜15日:楽天カードで仕入れ(15万円分)
- 4月16日〜30日:リクルートカードで仕入れ(15万円分)
- 5月27日:15万円支払う(楽天カード分)
- 6月10日:15万円分支払う(リクルートカード分)
4月の1ヶ月間に仕入れした金額はそれぞれ30万ですが、クレジットカードを使い分けることによって支払いを2回に分けることができます。
「来週までに30万、耳揃えて準備しろ!」と言われるより、「来週15万、来月までに15万、耳揃えて準備しろ!」って言われる方が精神的に楽ですよね。
支払いに追われないようにするために、引き落としは2回に分け、販売期間が長く取って不良在庫を作らないように売っていくことが重要です。
利用限度額が大きければ1枚のクレジットカード2回払いでもOK
「クレジットカードの支払いを2回に分ける」という意味では、クレジットカードの2回払いも有効なやり方です。
2回払いでしたら手数料もかかりませんからね。
しかしこれには条件があって、利用可能額が2〜3ヵ月分の仕入金額をカバーできるくらい大きくないと使えなくなってしまいます。
具体例を見てみましょう。
月に60万円仕入れるせどらーが利用可能額100万円のカードを使った場合
- 4月:60万円仕入れる→2回払い(5月27日・6月27日支払い)
- 5月:60万円仕入れられない→40万円しか枠が残っていないから
このように最低でも、【月に仕入れる金額の倍以上は利用可能額が設定されているカード】が必要になります。
何でもかんでも仕入れていたら、「支払日になって現金が足りない!」ということもあります。
支払いが遅れないよう、可能な限り販売期間を設けておくのはとても重要です。
クレジットカードを店舗ごとに使い分けることでポイントや割引サービスを受けれる
もうひとつ、クレジットカードを使い分けることのメリットとして【ポイントや割引サービス】を受けれることが挙げられます。
クレジットカードを使い分けて効率よくポイントを貯める
ポイントの還元率が良いカードは次の通り。
- 楽天ゴールドカード:還元率1%〜40%
- ヤマダLABIカード:還元率10%
- コジマポイントカード:還元率10%
- ヨドバシゴールドポイントカードプラス:還元率10%
それぞれの店舗で使うことが条件ですが、それにしてもこの還元率は魅力的です。
この中に得意な店舗があれば、ぜひ作っておきたい1枚です。
その際はクレジットカードの締め日・支払日が他のカードと被らないように気をつけましょう。
クレジットカードを使い分けて割引サービスを受ける
毎月お得なクーポンを発行してくれて割引サービスを受けれるカードはこちらになります。
- イオンカード:5%〜10%オフクーポン発行+ポイント還元(0.5〜1%)
- majicaドンペンカード:商品ごとの割引クーポン+チャージ還元(1〜5%)
クレジットカードを持っており、専用のアプリをスマホに入れておくことで割引クーポンをもらうことができます。
イオンキッズリパブリックのアプリは手放せない
イオンでおもちゃを仕入れるのなら、このアプリとクーポンは手放せませんね。
おもちゃが文具などが1日どれだけ使っても5%〜10%も割り引かれるのでかなりお得です。
ゲーム機本体以外でしたら、セール品も対象になります。
ドンキホーテのクーポンはカードを作らなくても利用できる
行きつけのドンキホーテを選択し、スマホだけで画像のようにクーポン内容を確認→キープすることができます。
こちらのアプリもドンキホーテでせどりするなら入れておきたいですね。
ドンキホーテの会員には、クレジットカードだけではなく、majicaカードを100円払って作れば入ることができます。
ドンキホーテの会員になることだけが目的なら、クレジットカードは作る必要はありません。
クレジットカードを使い分ける(複数持つ)ことのデメリット
クレジットカードを使い分ける(複数持つ)ことのデメリット
- クレジットカードを多く作りすぎてしまう
- クレジットカードの支払いが複雑になる
- 確定申告の作業が大変になる
クレジットカードを多く作りすぎてしまう
支払いを分散させようとしたり、ポイントや割引などのサービスをどれでも受けようと思うとクレジットカードを作りすぎてしまいます。
クレジットカードの作りすぎは、いざお金を銀行から借りる(融資)ときにマイナスの評価になるので気をつけましょう。
目安としてはプライベート用と合わせて5枚が上限、理想はやはり1枚です。せどりを始めた当初は資金面からどうしても複数持ちになってしまいますが、最終的には1枚に絞っていくのが良いでしょう。
こちらの記事で詳しく解説していますので、良かったら参考にしてみてください。
≫せどりで使うクレジットカードは何枚がベスト?【答えは1枚】
クレジットカードの支払いが複雑になる
クレジットカードを持っている枚数が増えると、支払いを管理するのが大変です。
5枚持っていれば毎月5回の引き落としがあるわけですから、その都度金額を確認し、準備しておかなければいけません。
やらなくても良い作業がカードを複数持つことで増えてしまうわけです。
これは単なる手間と時間を浪費するだけですので、可能な限り作る枚数は減らしましょう。
なら減らせるわけないじゃないか!
確かに会社員時代はすぐ作ることができていたクレジットカードは、個人事業主になった瞬間審査が降りず、作りにくくなります。
なりたての個人事業主には信用が無いからです。
ただ、クレジットカードは2〜3枚あれば充分。
作ってから時間が経過(およそ半年ごと)すると、利用限度額の増額が申請できるようになります。
たとえクレジットカードの上限が来たとしても、繰上げ返済することでクレジットカードの利用できる枠は最短で当日午後から遅くても2〜3日以内に復活させることができます。
繰上げ返済することで得られるメリット
- クレジットカード会社の信用が付く
- 増額申請の審査が通りやすい
- ポイントを効率よく獲得できる
先にご紹介した【資金を増やしていくための基礎的なルール】のところで、「3.入金されたら可能な限り繰上げ返済に回すこと」と紹介しました。
繰上げ返済できるということは、それだけ商品が効率よく売れていること(赤字売りでなければ)になります。
副業であれば、入金された金額を全額繰上げ返済に使っても問題ないでしょう。
また振込みがあり、一定金額残して繰上げ返済することで、クレジットカード会社の信用もつく上に貯蓄も貯めることができます。
全ては「1.仕入れた商品はなるべく早く売る」ということが大原則ですが、売った後のルールを決めておくと目に見えてお金が増えていくのがわかるでしょう。
※ クレジットカードの利用限度額を解除したり、増額申請したりする内容はこちらの記事で詳しく解説しています。
-
せどりでクレジットカードが限度額に達したときの3つの対処法
続きを見る
確定申告の作業が大変になる
確定申告の作業もめちゃくちゃ大変です。
クレジットカード5枚で月々の明細が全部で60枚(12ヶ月×5枚分)もあるわけです。
きっちり毎日データを打ち込む人ならいいですが、大半の人はレシート分別するくらいで放置でしょう。(私もそうです 汗)
税理士さんに丸投げするのも良いですが、売上と仕入れの進捗を把握する上でも最低限は押さえておきたいところです。
せどりは「後出しジャンケン」ができるので、赤字でせどりをやめる人はほとんどいないでしょう。
せどり業界から退場させられるのは、利益を出していても支払いが追いつかずに倒れていく「黒字倒産」が原因です。
そもそも確定申告自体をしていないせどらーが多いという噂もありますが、そういう方は論外。
きっちり確定申告を済ませられるよう、可能な限りクレジットカードは身軽にして仕入れを管理していきましょう。
以上が「せどりの仕入れで使うクレジットカードを使い分ける理由」と複数持ったときのデメリットの紹介です。
デメリットは確かにあるのですが、持つ枚数を押さえて適切に使えばまったく問題はありません。
最初の頃は資金繰りが大変ですので、2枚用意して使い分けるのが良いでしょう。
おすすめのクレジットカードについてはこちらの記事で紹介しています。
-
せどりで使えるおすすめクレジットカード【スタイル別に解説】
続きを見る
まずはここから2枚ほど(支払日の違うもの)選んでもらい、余裕を持ってせどりライフを楽しんでください。