せどりで使うクレジットカードは何枚がベスト?という疑問にお答えします。
結論は1枚、多くても4枚が限度です。
この記事の内容
- せどりで使うクレジットカードの枚数は1枚がベストである2つの理由
- せどりで使うクレジットカードを1枚にするデメリット
- せどりで使うクレジットカードの枚数は多くても4枚
この記事の信頼性
- せどり歴は4年ほど
- 週3稼働で月粗利100万円ほど
- 雑誌に載った経験あり
せどり歴4年で開始当初からずっとクレジットカードを使っていますし、かなりこだわって調べてますので信頼性はあると思います。
クレジットカードは何枚でも作ることができる一方、作りすぎると管理が大変だったり、お金を借りるときに不利だったりする可能性があるので、作っても問題がない枚数を提案していきます。
なんども言うようにベストは1枚、多くても4枚が限度です。
その理由を詳しく解説していきます。
せどりで使うクレジットカードは1枚がベストである3つの理由
- 理由その①:管理が簡単だから
- 理由その②:仕入れが「見える化」できるから
- 理由その③:ポイントがまとまって無駄がないから
理由その①:管理が簡単だから
せどりで使うクレジットカードを1枚にしておくと、確定申告の時や月次の仕入管理をするときに一種類の明細書を見ればわかるのでとても簡単です。
管理しておくのはクレジットカードの明細と、現金で買った(電子マネーなども含む)時のレシートだけ。
逆にクレジットカードが何枚もあると、確定申告の時にただでさえ12ヶ月分の利用明細をまとめなければいけないのに、持っている枚数分だけ倍々ゲームで増えていくことになります。
例:クレジットカード4枚分だと48ヶ月分(12ヶ月分×4枚分)
管理するのが簡単だと、仕入れも「見える化」できて売上との進捗状況を把握するのにも便利です。
理由その②:仕入れが「見える化」できるから
- いくら仕入れたのかネット上ですぐわかる
- 売上とのバランスを取りやすい
- 黒字倒産することが防げる
クレジットカードが1枚だと、インターネット上の利用明細を確認するだけで仕入れを「見える化」できます。
「見える化」することにより、売上と仕入れのバランスを取ることができます。
例えば、月の後半に差し掛かり、売上がまだ50万円しかいっていないのに、すでに70万円仕入れていたとします。
すると残り半月分の仕入れは少しためらって調整したくなりますよね。
どれくらい仕入れているのかわからずに仕入れまくっていると、【売上<仕入】の状態になってしまい、翌月「黒字倒産」なんてこともありえます。
せどりでもなんでもそうですが、商売で自分が100%調整できるのは「仕入れ」だけです。
売上はお客様が買ってくれないことには上がりません。
商売の命綱とも言うべき【仕入れ】が見える化されている状態は理想であり、必須事項です。
理由その③:ポイントがまとまって無駄がないから
クレジットカードが1枚だと、貯まるポイントももちろん1種類になります。
逆に複数のクレジットカードを作って利用していると、
- Tポイント
- ポンタポイント
- 楽天ポイント
- イオンときめきポイント
- などなど
複数に渡ってポイントが分散され、「結局使わずに有効期限過ぎてしまった!」なんてことにもなりかねません。
ここにも【1枚だと管理しやすい】というメリットが活きてくるわけです。
せどりで使うクレジットカードを1枚にするデメリット
- 締日前になると仕入れにくくなる
- いろんな店舗のサービスを受けにくい
- 現金がないと仕入れられなくなる
締日前になると仕入れにくくなる
サラリーマンの方なら経験があるかと思いますが、締め日前になると支払いの関係で商品を仕入れるのをためらってしまいがちです。
例えば、【月末締め→翌月27日支払い】のクレジットカードを使っていたとします。
- 7月1日に仕入れた商品 → 8月27日支払い(販売期間:58日)
- 7月31日に仕入れた商品 → 8月27日支払い(販売期間:28日)
となってしまい、同じ支払日でも販売期間が半分以下になってしまいます。
仕入れてから代金を支払うまでの期間はできるだけ長くしたいものですが、クレジットカードが1枚だと必ずこういった問題が起こってしまいます。
いろんな店舗のサービスを受けにくい
クレジットカードは【万能型】と【特化型】の2つに分けられます。
- 万能型:どこの店舗で使っても一定の高い還元率がある
- 特化型:特定の店舗で特別高い還元率やサービスを受けることができる
1枚持つのであれば【万能型】がおすすめなのですが、どうしてもこれ1枚ですと他のカードを使った時に得られるサービスが受けれなくなってしまいます。
例えば万能型のカードである【楽天カード】を使っていたとします。
イオンで買い物すると1%のポイント還元が受けれます。
しかし、ここでイオンカードを持っていれば、特定の商品に限り5%〜10%オフで商品が購入できたり、購入代金の0.5%がさらに追加でもらえたりもします。
クレジットカードを1枚に絞るとどうしてもこうしたサービスが受けにくくなるので、これは大きなデメリットと言えます。
現金がないと仕入れられなくなる
クレジットカードの利用可能額に達してしまうと、当然使えなくなってしまいます。
再び使えるようにするには、
- 支払日まで待つ
- 繰上げ返済する
この2つのどちらかで仕入れ枠を復活させなければなりません。
≫【関連記事】せどり でクレジットカードが限度額に達したときの3つの対処法
いち早く復活させるのには2.繰上げ返済が有効な手なのですが、どうしても手元に十分な現金がないと枠を空けることができません。
現金が手元にない場合は、商品を売った代金を現金化させる以外に手はなく、どうしても時間が必要になったり、不必要に安く売ってしまうことにもなりかねません。
クレジットカードが1枚だと、こういったデメリットが出てくるのは事実です。
こうしたデメリットを解消しようとすると、やはりクレジットカードを複数持つしか方法はありません。
クレジットカードを複数作る時の注意点は次の項目で解説します。
せどりで使うクレジットカードは多くても4枚
- 万能型2枚と特化型2枚に分ける
- 万能型を前半と後半で使い分ける
- 特化型2枚はお得意先で作る
万能型2枚と特化型2枚に分ける
- 万能型2枚 → 「仕入れられない」を防ぐ
- 特化型2枚 → 「サービスが受けられない」を防ぐ
特化型2枚と書いていますが、特化型は1枚でもOKです。
むしろ可能であれば1枚の方がいいですね。
めちゃくちゃ得意な店舗で使えて、その店独自の特典が受け取れる特化型のクレジットカードです。
合計4枚をおすすめするのは、これ以上作ると家のローンなどを組む(ローンを組むのはおすすめしませんが)時に審査でクレジットカードの保有枚数で引っかかる可能性があるからです。
審査の時の年間返済比率にご用心
金融機関でローンを組む時に審査があるのはご存知かと思いますが、これには明確な基準があって「年間返済比率35%以内」となっています。
※理想は25%以下
せどりでクレジットカードを使って仕入れをしていると、クレジットカードの残債分が全て年間返済比率に加算されてしまいます。
そうなると「この人めちゃくちゃクレジットカードで借金してるやん!」と銀行に思われてしまいますので、審査が降りないか、降りたとしてもクレジットカードの解約明細書の提出が条件に挙げられたりします。
とにかくクレジットカードを多く持っていても、良いことと言えばほんの少し店舗でのサービスを受けられるくらいです。
自分の信用を失ってまでやることではありませんので、多くても4枚、理想は1枚がベストです。
万能型を前半と後半で使い分ける
万能型のクレジットカードを月の前半と後半で使い分けることにより、先に説明した販売期間をできるだけ伸ばすようにしましょう。
仮に次の2種類の万能型のクレジットカードを持っていたとします。
- Aカード:15日締の翌月10日支払い
- Bカード:月末締の翌月27日支払い
Aカードを使って仕入れる期間は【毎月16日〜月末】までの半月間、Bカードを使って仕入れる期間は【毎月1日〜15日】までの半月間という感じです。
こうすることで、販売期間をどんなに短くても1ヶ月以上は確保することができます。
おすすめの万能型クレジットカード
YJカード
楽天ビジネスカードは、【楽天プレミアムカード(年会費が合わせて13,200円)】を持っていないと作れないのですが、商用利用できるという点でおすすめするクレジットカードです。
≫【関連記事】楽天プレミアムカードは月商100万円超えてから
普通のクレジットカードはプライベート用ですので、厳密にいうとせどりの仕入れでは使うことができません。
≫【関連記事】せどりでクレジットカードが利用停止になる3つの原因
しかし、この楽天ビジネスカードは商用利用できますし、どこの店舗で使っても還元率は1%、楽天市場内の買い物になると5%戻ってきますので大変便利です。
この楽天ビジネスカードの締日が月末ですので、もうひとつのクレジットカードは必然的に15日締のカードになりますよね。
そこでおすすめなのが【YJカード】です。
どこで使っても楽天ビジネスカードと一緒の1%、ヤフーショッピングで買い物すると3%になり、キャンペーンでさらに増額するので使いやすいクレジットカードです。
この2枚のクレジットカードをメインに仕入れに使い、【特定の店舗】では特化型のクレジットカードを使って仕入れをすると良いでしょう。
特化型2枚はお得意先で作る
さきほど説明した通り、特化型は自分が得意な店舗で作るのが条件です。
これも何度も言いますが、特別メリットのある割引やサービスがないときはクレジットカードを作る必要はありません。
作ったとしても2枚、これが限度です。
おすすめの特化型クレジットカード
- イオンカード
- コメリカード
毎月おもちゃや文房具などが5%〜10%オフになるクーポンがもらえるイオンカードは、特化型クレジットカードの代表格です。
10日・20日・30日には全商品が5%オフになりますし、キャンペーン時にはプラスでときめきポイントなども加算されて大変お得です。
イオンによく仕入れに行くのなら作っておいて損はないでしょう。
年会費も永年無料です。
もう1つのコメリカードは年間30万円以上カードを使って買い物すると、翌年から3%分のポイントが還元されるかなりお得なクレジットカードです。
ただ、3%還元され始めるまでに1年間きっちり時間がかかりますので、持ってからメリットを受け始めるまでに時間がかかってしまうのが難点です。
それでもコメリでよく仕入れをする方は作っておいた方が良いでしょう。
コメリは縦積みができます。つまり仕入れ金額が跳ね上がりますので、その時に3%ポイント還元されるのは無視できません。
以上が特化型のクレジットカードのおすすめになりますが、そのほかのおすすめクレジットカードについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
店舗せどりや電脳せどり 、仕入れに行く店舗なんかによって使うクレジットカードは違ってきますので、こちらの記事を参考に選んでみると良いでしょう。
以上が「せどりで使うクレジットカードは何枚がベスト?」という疑問に対しての解説でした。
- ベストは1枚
- 多くても4枚【万能型:2枚・特化型:2枚】
最後に、クレジットカードはプライベート用も1枚持っておくといいですね。
つまり、合計5枚が限度ということになります。
プライベート用を1枚持っておく理由は、せどり用のクレジットカードをプライベートで使わないためと、生活しているとどうしても旅行の予約をとる時なんかに必要になるからです。
せどりとプライベートを混ぜて使ってしまうと、せっかく【見える化】していたものがなおさら複雑になってしまいます。
公私混合しないためにも、プライベート用は1枚作っておきましょう。
ちなみに楽天ビジネスカードなら、楽天プレミアムカードをプライベート用にして使うことで、1つの手続きで2枚作ることができます。
年会費こそかかりますが、せどりをしていたらポイント還元だけでペイできますのでおすすめです。
よかったら参考にしてみてください。